『最後の琵琶盲僧』の生涯を描く

最後の琵琶法師「浄満さん」の愛称で親しまれ、2010年1月に74歳で亡くなった延岡市の浄満寺住職・永田法順さんの生涯を記した「最後の琵琶盲僧永田法順~その祈りの世界と生涯」(鉱脈社)の出版記念祝賀会は18日、同市のキャトルセゾンマツイで開かれた。

幼くして失明した法順師は、彼の集落に訪れる琵琶盲僧・児玉定法(浄満寺前師)の加持祈祷の琵琶の音に魅せられ、12歳で同寺に入門。3年目に天台宗の得度試験に合格し、僧籍に入った。

「最後の琵琶盲僧」と呼ばれ、琵琶の弾き語りをしながら約1000軒の檀家を回り、家内安全・五穀豊穣を祈願した。

2002年に宮崎県延岡市無形文化財指定。2005年度文化庁芸術祭レコード部門においては法順師を記録したDVD「日向の琵琶盲僧 永田法順」が大賞を受賞した。

記念祝賀会には同書の著者である元NHKチーフディレクター川野楠己さんをはじめ、法順さんと縁のある関係者が出席。法順さんの思い出に浸りながら出版を祝った。